フリーエンジニアも、派遣社員や就職活動と同じように、年齢を重ねていくと案件が減ってきます。特にIT業界では、エンジニアは若ければ若いほうが人気があります。40代になってくるとエージェントが紹介してくれる案件が減ってくることに気づきます。今まで取引があったところも対応に変化がでてくるかもしれません。50代にもなれば、案件数だけでなく単価も著しく変化するでしょう。
しかし、60代になっても現役を貫いているエンジニアもたくさんいるのです。年齢を重ねることは全部が悪いことではないのです。高齢になってもフリーエンジニアを続けていくポイントはなんなのでしょうか。
高齢でも募集している案件は、インフラ系や基盤系のものが多いようです。逆にWEB系は、参入のハードルが低くエンジニアの数も多いので若い人に集中しているようです。特にインフラ系のエンジニアは人材不足といわれていますので、高いスキルを持った人であれば高齢になっても引く手あまたの状態です。オラクルの資格やシスコの資格を持っていればより有利でしょう。
他にも大切なスキルとして、コミュニケーションスキルがあります。やりとりがスムーズで、見た目も清潔感があって人前に出ることが得意な人は、高齢ならではの「箔」があり、若手育成など現場仕事以外にも頼りにされるでしょう。また、仕事を選り好みせず、「どんな仕事でもやります!」と手をあげられる柔軟性も大切になります。
高齢ということは、長い経験があるともいえます。その長い経験の中で、クライアントとの折衝であったり、マネジメントなどの経験が豊富であれば企業が求める人材になることができるでしょう。
また、一つひとつの参画案件の期間が長いことも重要です。通常、どんなに長いプロジェクトでも数年で終わることが多いですが、10年以上も同じ会社の案件を担当している人は、魅力的な人材であるからこそと判断できます。
今、フリーエンジニアの人も、これからフリーエンジニアになろうとする人も、若い時の仕事のやり方や経験が後になって大きな意味を持つことを理解しなければなりません。スキルアップの努力を惜しまないのはもちろんのこと、いかに自分の市場価値を高めていくかということを考えながら仕事をしていくことが重要です。努力して得たものはそう簡単に色あせることはありません。生涯現役でフリーエンジニアを続けられるかは、若いときの行動一つひとつにかかっているのです。そのことを意識しながら日々取り組むようにしましょう。
フリーエンジニアの在宅案件は、時間も場所も規制されず、自分の自由なスタイルで仕事をすることができます。その分、しっかりとした自己管理は必須です。体調管理、健康管理、時間の管理、スケジュール管理など、自分自身をマネジメントし、コントロールすることができなければ、フリーエンジニアの在宅ワークは失敗します。他人の目のないところで自分をしっかり管理する、強い意志が必要です。
スマートフォン用ゲームの大ブームに乗って、ゲーム開発業界でも在宅案件が増えてきました。ゲーム開発経験を持つゲームプログラマなら、在宅案件の獲得もそう難しくないでしょう。ゲーム開発は圧倒的に経験者が有利になるため、これからゲームプログラマを目指すのであればいきなりフリーの在宅で仕事をとるのは厳しいかもしれません。まずはゲーム開発会社に就職、もしくは常駐で開発経験を積むところからスタートしましょう。
フリーエンジニアにとって、仕事が無いということは、収入が無いということに直結するため、仕事がとれない期間は不安以外の何物でもありません。その不安から、つい無理な仕事を受けてしまう場合がありますが、これは悪循環の始まりです。立場的に弱くなりがちなフリーエンジニアだからこそ、クライアントを選ぶ勇気も必要です。ビジネスにおいて、どちらか片方が損をするような取引は継続しません。双方が利益を生むWinWinの関係でこそ、付き合いは継続します。